楽天証券の自動スイープとは何か、仕組みと設定方法をわかりやすく解説

楽天証券の自動スイープとは、楽天銀行と楽天証券の口座間で資金を自動的に移動させる連携機能です。

マネーブリッジを設定している場合に有効となり、証券口座の残高不足を補う「自動入金」と、証券口座の余剰資金を銀行口座に戻す「自動出金」の2方向で動作します。

この機能の主な特徴は以下のとおりです。

  • 楽天銀行の普通預金金利が年0.30%→年0.38%に優遇される(1,000万円以下の部分)
  • 証券口座の買付余力が不足した際に自動で資金を補充
  • 売却後の余剰資金を楽天銀行へ自動で振り戻し

お金が消えるわけではなく、楽天銀行と楽天証券の間を自動で行き来しているだけです。

残高が変化して見えた場合、自動スイープによる口座間移動が原因である場合がほとんどです。

この記事では、自動スイープの仕組み・資金が動くタイミング・メリットと注意点・設定から解除までの操作手順を詳しく解説します。

投資に関する情報は、あくまで一般的な情報提供を目的としたものです。
実際の投資判断は、ご自身の財務状況、リスク許容度、投資目標などを十分に考慮した上で、自己責任において行ってください。
必要に応じて、専門の金融アドバイザーや証券会社にご相談されることをお勧めします。

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楽天証券の自動スイープとは何か

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/lp/start_no1_02/

楽天証券の口座残高が変わっているように見えて、不安に感じる方もいるかもしれません。

しかし、お金は消えていません。

楽天証券の自動スイープとは、楽天銀行と楽天証券の口座間でお金が自動的に行き来する連携機能のことです。

このセクションでは、以下の3点を整理します。

  • 自動スイープの基本的な仕組みと「お金が動く」理由
  • 自動スイープを成立させる前提条件「マネーブリッジ」との関係
  • 自動入金と自動出金、2つの動作の違い

仕組みを理解することで、残高の変動について適切に対応できるようになります。

楽天証券・楽天銀行を使い始めた方、または設定の意味を改めて確認したい方に向けて、基本から順に解説します。

楽天銀行と楽天証券の間でお金が自動移動する仕組み

自動スイープは、楽天銀行の普通預金残高を証券口座の「買付余力」として自動的に活用できる仕組みです。

株や投資信託を購入するとき、証券口座に残高がなくても楽天銀行の残高から自動で補填され、逆に証券口座で余った現金は楽天銀行へ自動で戻ります。

自動スイープの基本ポイント
  • お金は楽天銀行と楽天証券の間を往復するだけで、外部に出ていくわけではない
  • 証券口座への入金操作を手動で行わなくても取引が成立する
  • 楽天銀行の残高は、証券口座の「買付余力」としてそのまま反映される

重要な点として、自動スイープによって株や投資信託が自動的に購入されることはありません

お金が動くのは、あくまでご自身が注文を出した場合に限られます。

楽天銀行の残高が自分の意思とは無関係に投資へ使われてしまう、ということはない仕組みです。

「自動スイープ(Auto Sweep)」という言葉は、金融業界で口座間の自動資金移動を指す用語として広く使われています。

楽天証券の場合も同じ概念で、ユーザーが操作しなくても必要なタイミングで残高が動く点が特徴です。

残高の増減が画面上で目に入ると驚きますが、これは機能が正常に動作しているサインです。

マネーブリッジとは何か、自動スイープとの関係

自動スイープを利用するには、まず「マネーブリッジ」の設定が必要です。

マネーブリッジは楽天銀行と楽天証券を紐づける口座連携サービスであり、自動スイープはその機能の一部として提供されています。

マネーブリッジと自動スイープの関係
  • マネーブリッジ:楽天銀行と楽天証券を接続する「連携設定」そのもの
  • 自動スイープ:マネーブリッジを前提に動く「資金の自動移動機能」

つまり、マネーブリッジは土台であり、自動スイープはその上に乗る機能です。

マネーブリッジを設定していない場合、自動スイープは動作しません。

マネーブリッジを設定している場合、自動スイープはデフォルトで有効になっているケースが多い点に注意が必要です。ただし、これは「知らぬ間に投資されてしまう」ことではなく、「入金の手間が省かれた状態になっている」ということです。

現在の設定がどうなっているかは、楽天証券アプリであれば下部メニューの「マイページ」→「口座管理」→「マネーブリッジ」の画面から確認できます。

マネーブリッジには自動スイープ以外にも、楽天銀行の普通預金金利が優遇される特典があります。

楽天銀行が公表している情報によると、マネーブリッジ設定中は通常より高い金利が適用される仕組みになっています。

自動スイープの有無にかかわらず、マネーブリッジ自体を設定するメリットは複数あります。

自動入金と自動出金、2つの機能の違い

自動スイープには「自動入金」と「自動出金」という2方向の動作があり、それぞれ動くタイミングと条件が異なります。

  • 自動入金:証券口座の残高が不足したとき、楽天銀行から自動で補填される
  • 自動出金:証券口座に残った現金を、楽天銀行へ自動で戻す

自動入金のポイント

株や投資信託の購入時に証券口座の残高が足りない場合、楽天銀行の残高から不足分が自動的に移動します。

事前に証券口座へ入金する手間がなく、楽天銀行の残高がある限り取引を進められます。

ただし、楽天銀行側の残高も不足している場合は取引が成立しないため、銀行口座の残高管理は引き続き必要です。

自動出金のポイント

証券口座内の現金(買付余力)は、設定に応じて楽天銀行へ自動で戻ります。

代表的なタイミングとしては毎営業日夜間の処理が挙げられ、翌営業日には楽天銀行の残高に反映されるケースが多いとされています。

処理タイミングは設定内容や状況によって異なる場合があるため、詳細は楽天証券の公式サポートページで確認することをおすすめします。

この機能により、使わない現金を証券口座に置きっぱなしにせず、銀行口座でまとめて管理できます。

設定状況の確認ポイント

自動入金・自動出金はそれぞれ個別にオン・オフを切り替えられます

「自動入金だけ使いたい」「自動出金は不要」という場合も、設定画面から調整が可能です。

楽天証券アプリの場合は「マイページ」→「口座管理」→「マネーブリッジ」の順に進むと、自動入金・自動出金それぞれのオン・オフ状態を確認・変更できます。

自分の使い方に合った状態になっているかチェックしてみてください。

自動スイープはマネーブリッジを土台に動く資金移動機能であり、自分の注文なしに投資が実行されることはない。

自動スイープの基本的な仕組みと、マネーブリッジとの関係、2つの動作の違いが整理できたところで、次に気になるのは「では、なぜ残高が急に変わって見えるのか」という点ではないでしょうか。

次のセクションでは、残高の増減が起きる具体的なタイミングと原因を詳しく解説します。

なお、「自動スイープをオフにしたい場合の手順」や「デメリット・注意点」については、後のセクションで改めて取り上げます。

残高が動いて見えるのはなぜか

楽天銀行や楽天証券の残高が「気づいたら減っていた」「増えていた」と感じたとき、お金が消えたわけではありません。

これはマネーブリッジの自動スイープ機能が正常に動作している状態です。

自動スイープとは、楽天銀行と楽天証券の間でお金を自動的に移動させる仕組みです。

マネーブリッジを設定することで有効になり、手動で振替操作をしなくても、必要なタイミングで2つの口座の間を資金が行き来します。

楽天銀行と楽天証券の合計残高は変わらないため、お金が消えたり外部に流出したりすることはありません。

  • 楽天銀行の残高が減っているのは、証券口座への自動入金が行われたため
  • 証券口座の残高が翌朝なくなっているのは、楽天銀行への自動出金が行われたため
  • 配当金や株式売却代金も、受け取り後に自動でスイープされるケースがある
  • 明細を確認すれば「何のお金が動いたか」を一件ずつ特定できる

残高の変動に気づいても、まず明細を確認することが最初のステップです。

このセクションでは、残高が動いて見える4つのパターンと、それぞれの確認方法を順に解説します。

自動入金で楽天銀行の残高が減る場合

楽天銀行の残高が減った原因として、最も多いのが自動入金によるスイープです。

証券口座で買付注文を出した際、楽天銀行の残高から必要な金額が証券口座へ移動します。

自動入金は「お金を引き出された」のではなく、「同じグループ内の別口座へ移動した」だけです。

楽天銀行と楽天証券の合計残高は変わりません。

自動入金が発生するのは、主に以下のタイミングです。

  • 株式・投資信託などの買付注文が成立したとき
  • 積立投資の引き落とし日
  • 信用取引の追証(追加証拠金)が必要になったとき

楽天銀行のアプリや通帳明細を開くと、「楽天証券へ振替」「マネーブリッジ出金」などの名目で記録されています。

この明細が確認できれば、引き出しや不正利用ではないと判断できます。

自動入金は楽天銀行の残高が不足している場合には実行されないため、残高がゼロになることはありません。

また、自動スイープの設定自体をオフにしたい場合は、楽天証券のマイページにある「マネーブリッジ設定」から変更できます。

設定を無効にすると自動入金・自動出金ともに停止するため、残高が自動で動くことがなくなります。

自動出金で証券口座の残高が翌朝なくなる場合

証券口座に現金残高(買付余力として使える現金)があった場合、翌営業日の早朝に自動出金が実行されて楽天銀行へ戻ることがあります。

これも自動スイープの正常な動作です。

証券口座の残高が翌朝なくなっているのは、前日の取引で生じた余剰資金が楽天銀行へ自動的に移動したためです。

自動出金が起きやすいのは、次のような状況です。

  • 株式や投資信託を売却して現金が証券口座に残ったとき
  • 積立注文がキャンセルされて買付余力が戻ったとき
  • 配当金や分配金が証券口座に入金されたとき

楽天証券の取引履歴では「自動出金」「マネーブリッジ出金」として記録されます。

楽天銀行側の明細でも同額の入金が確認できるため、両口座の明細を突き合わせると資金の流れを追いやすくなります。

配当金・売却代金がスイープされるタイミング

配当金や株式売却代金は、証券口座に入金されたあと、自動スイープの設定が有効であれば楽天銀行へ自動的に移動します。

設定が無効の場合は、証券口座にそのまま残り、自動では移動しません。

入金されてすぐに証券口座から消えるように見えますが、楽天銀行の明細を確認すると同額が入金されているはずです。

スイープが実行されるタイミングには、一定のルールがあります。

  • 配当金は証券口座への入金日の翌営業日早朝に自動出金される
  • 株式売却代金は約定日から起算した受渡日(国内株式は原則2営業日後)に証券口座へ入金され、その後スイープされる
  • 投資信託の解約代金も、解約成立後の受渡日に入金されてからスイープの対象になる

受渡日と自動スイープのタイミングが重なるため、「売ったのにお金が見当たらない」と感じることがあります。

楽天証券の「入出金明細」と楽天銀行の「振込・振替明細」を同時に確認すると、資金の流れを整理しやすいです。

明細の確認方法と「何のお金か」を調べる手順

残高の変動に疑問を感じたときは、楽天証券と楽天銀行の両方の明細を確認するのが基本です。

どちらか一方だけでは、お金の動きを完全には追えません。

楽天証券側の確認ポイント

楽天証券のマイページまたはアプリで「入出金明細」を開くと、自動入金・自動出金の履歴が日付・金額・名目とともに表示されます。

「マネーブリッジ」「自動スイープ」などのキーワードが記載された明細を探してください。

取引履歴と入出金明細は別メニューになっているため、両方を確認することをおすすめします。

楽天銀行側の確認ポイント

楽天銀行のアプリまたはウェブサイトで「入出金明細」を確認します。

楽天証券との間の自動スイープは「楽天証券振替」「マネーブリッジ」などの名目で記録されます。

日付と金額が楽天証券側の明細と一致していれば、資金の移動が正常に完了していると確認できます。

それでも原因が特定できない場合のポイント

明細を確認しても不明な点が残る場合は、楽天証券のカスタマーサポートに問い合わせると、取引の詳細を照会してもらえます。

マイページの「マネーブリッジ設定」画面で自動スイープの有効・無効を確認しておくと、今後の残高変動の予測がしやすくなります。

自動スイープをオフにしたい場合も、この設定画面から変更できます。

設定が有効になっていれば、残高の増減は自動スイープによるものと判断できます。

残高が動く「原因」が分かったところで、次は「いつ・どのような条件で自動入金が実行されるか」という動作ルールを詳しく見ていきます。

自動入金の仕組みと動くタイミング

自動スイープとは、楽天銀行と楽天証券の間でお金が自動的に移動する仕組みです。

この機能はマネーブリッジを設定している場合に限り動作します

マネーブリッジを設定していない場合、自動入出金は行われません。

自動スイープの「入金」方向、つまり楽天銀行から楽天証券へお金が動く条件とタイミングを整理します。

  • 入金が発生するのは「注文時」で、不足分のみが対象
  • 証拠金・買付余力を超える注文を入れたとき、差額が自動で補充される
  • 引き落とし額は約定金額より多くなるケースがある(注文時点では最終的な約定金額が確定していないため、多めに拘束される仕組みになっている)
  • 約定後に余剰分が生じた場合、楽天銀行へ自動返金される

この仕組みを知ると、「頼んでいないのに残高が減った」という違和感も理解しやすくなります。

どのタイミングで、いくら動くのかを正確に把握しておくと、残高管理がぐっと楽になります。

以下で入金フローと返金タイミングの両方を解説します。

注文時に不足分だけ楽天銀行から入金される流れ

注文を発注した瞬間に、楽天証券の買付余力が不足していれば、その差額が楽天銀行から自動で補充されます。

手動で入金する手間は一切ありません。

動作の流れをまとめると、次のようになります。

  1. 注文ボタンを押す
  2. 楽天証券が買付余力を確認する
  3. 不足分があれば、楽天銀行の普通預金から差額を自動入金する
  4. 買付余力が補充され、注文が受け付けられる

重要なのは「不足分だけ」という点です。楽天証券にすでに十分な余力がある場合、楽天銀行の残高は一切動きません。

  • 必要な分しか引き落とされない設計のため、生活費が根こそぎ移動する心配はない
  • 移動の対象は注文の不足額に限られ、楽天銀行の残高全体が一括で引き落とされることはない

楽天銀行側の残高が不足していると自動入金は実行されず、注文がエラーとなるケースがあります。注文前に楽天銀行の残高が十分かどうかを確認しておくと安心です。

入金額が想定より多くなる理由と約定後の返金タイミング

注文時に引き落とされる金額が、実際の約定金額より多くなることがあります。

これは仕組み上の特性であり、資金が消えたわけではありません。

約定後に余剰分が生じた場合、楽天証券から楽天銀行へ自動で返金されます。

返金のタイミングは、売買の決済手続きが完了した時点(約定した取引の代金受け渡しが終わった後)です。

入金額が多くなる理由

株式の市場注文や指値注文では、注文時点では最終的な約定金額が確定していません。

そのため、楽天証券は「最大いくらかかるか」を見積もった金額を拘束します。

たとえば、1株1,000円の株を100株・指値で注文した場合、実際の約定価格がそれを下回っても、注文時点では上限額をもとにした金額が引き落とされることがあります。

結果として、注文時の引き落とし額が実際の約定代金を上回ることがあります。

返金が発生する場合のポイント

約定後に余剰分が発生した場合、楽天証券の買付余力として残るのではなく、自動スイープの設定に従って楽天銀行へ戻されます。

この返金は自動で行われるため、手続きは不要です。

ただし、返金のタイミングは即時ではなく、売買の決済手続きが完了した後になります。

国内株式であれば約定日の翌営業日から数営業日以内が目安です。

返金がいつ反映されるか不安な場合は、楽天証券の取引履歴と楽天銀行の入出金明細を照合すると、どの取引に対応した返金かを確認できます。

自動入金の条件とタイミングを把握したら、次は逆方向の動き、つまり楽天証券から楽天銀行へ自動出金される仕組みも合わせて理解しておくと、資金の全体像がより明確になります。

自動出金の仕組みと動くタイミング

楽天銀行の残高が突然変わったように見えて驚いた場合、それは自動スイープによる正常な動作です。

お金が消えたわけではなく、楽天銀行と楽天証券の間を設計どおりに移動しているだけです。

自動スイープとは、マネーブリッジ(楽天銀行と楽天証券を連携させる仕組み)を設定することで有効になる機能で、両口座の間でお金が自動的に往来します。

方向としては「入金(銀行→証券)」と「出金(証券→銀行)」の2種類があり、このセクションでは出金の仕組みを中心に解説します。

自動出金の基本ルール
  • 出金処理は毎営業日夜間に自動で実行される
  • 出金されるのは「証券口座の預り金」であり、保有している株式や投資信託は対象外
  • 信用取引の保証金など、一部のお金は出金対象から除外される
  • 出金後も楽天銀行の口座内にあるため、お金が消えるわけではない

自動出金のルールを正確に知っておくことで、「残高が消えた」という誤解や、取引に必要な資金が不足するリスクを防げます。

毎営業日夜間に預り金が出金される流れ

自動出金は毎営業日夜間に自動処理される。ユーザーが手動で操作する必要はなく、マネーブリッジを設定するだけで有効になる。

この処理は、マネーブリッジを設定することで自動的に有効になります。

マネーブリッジとは楽天銀行と楽天証券を連携させるための設定で、これを済ませていれば自動スイープの機能は別途オンにしなくても利用できます。

楽天証券の公式情報によると、出金の実行タイミングは夜間とされており、システムの処理状況によって完了時刻は前後する場合があります。

反映目安としては翌朝の取引開始前とされていますが、正確な時刻は楽天証券の公式ページでご確認ください

出金の流れを整理すると、次のようになります。

  1. 取引終了後、証券口座に預り金の残高がある状態になる
  2. 夜間、楽天証券のシステムが預り金残高を確認する
  3. 残高が自動で楽天銀行の口座へ出金される
  4. 翌朝の取引開始前に、楽天銀行の残高として反映される

出金後のお金は楽天銀行の普通預金口座に移動しているだけです。

翌営業日に取引が必要になれば、自動入金の仕組みによって再び証券口座へ戻ります。

土日祝日は処理が行われません。週末をまたいで保有ポジションがある場合でも、次の営業日夜間まで出金処理は実行されません。

自動出金の対象にならないお金の種類

自動出金は証券口座の預り金すべてが対象になるわけではありません。

一部のお金は出金対象から除外されるため、事前に把握しておくことが重要です。

出金対象外となる主なケース
  • 信用取引の委託保証金として拘束されている金額
  • 未決済の注文に充当されている資金(注文中の拘束金)
  • 投資信託の買付代金として確定している金額
  • その他、証券口座内で使途が確定しているか担保として機能している残高

これらは証券口座内で「使途が確定している」または「担保として機能している」お金です。

自由に動かせる状態ではないため、自動出金の対象から外れます。

たとえば、信用取引を利用している場合、保証金として差し入れている金額は自動出金されません。

信用取引のポジションを保有したまま夜間を迎えても、保証金が楽天銀行へ出金されてポジションが強制決済されるような事態にはなりません。

この点は、信用取引を活用しているユーザーにとって特に重要な仕様です。

一方で、当日の取引で生じた売却代金のうち受渡が完了していない金額の扱いについては、楽天証券の公式ページで最新の仕様を確認することをおすすめします。

株式の売却代金は受渡日(約定日から数営業日後)に確定するため、受渡の完了前か完了後かによって出金対象かどうかが変わる場合があります。

楽天証券のマイページまたはアプリから設定状況を確認しておくと、自分の口座に適用されているルールを把握できます。

自動出金の仕組みとルールを理解したうえで、次は自動スイープを使うことで得られるメリットと、運用上で気をつけるべき注意点を見ていきましょう。

自動スイープのメリットと注意点

自動スイープとは、楽天銀行と楽天証券の間でお金が自動的に移動する仕組みです。

買付注文を出したときに必要な資金が銀行から証券口座へ自動的に充当され、売却後は証券口座から銀行口座へ自動的に戻ります。

なお、自動スイープはオン・オフの切り替えが可能な設定であり、必要に応じて無効化することもできます。

自動スイープの主なメリットと注意点
  • 証券口座への入金操作が不要になり、取引のタイミングを逃しにくくなる
  • 楽天銀行の普通預金金利が通常より高い水準に優遇される
  • 銀行口座の残高表示が変わるため、生活費と投資資金の管理方法を整理しておく必要がある

この機能が自分にとって得かどうかは、利便性と管理上の注意点を両方把握した上で判断するのが適切です。

以下では、3つの観点に分けて具体的に解説します。

証券口座への都度入金が不要になる利便性

自動スイープを使うと、楽天証券で取引するたびに銀行から手動で入金する手間がなくなります。

買付注文を出すと必要な金額が自動的に充当されるため、「入金を忘れて注文が通らなかった」という状況を防げます。

自動スイープが発動するのは買付注文を出したタイミングのみです。残高に関係なく常時お金が動いているわけではなく、取引の実行を起点として必要額のみが移動します。

特に積立投資や定期的なETF購入を行っている場合、毎月の入金操作を省略できる点は実務上の負担軽減につながります。

楽天銀行の口座に残高があれば、証券口座の残高が0円でも取引が成立する仕組みのため、証券口座の残高管理に気を配る必要がほとんどなくなります。

また、売却後の資金も自動的に楽天銀行へ戻るため、証券口座に現金が滞留しにくくなります。

銀行口座に資金が集約されることで、普段の資産状況を一元的に把握しやすくなるという副次的なメリットもあります。

楽天銀行の普通預金金利が優遇される条件と金利水準

マネーブリッジを設定すると、楽天銀行の普通預金金利が通常より高い水準に優遇されます。

楽天銀行が公表している情報によると、マネーブリッジ適用時の普通預金金利は通常の複数倍の水準になります。普通預金残高1,000万円以下の部分に対して年0.38%(税引後:年0.302%)の優遇金利が適用されます(最新の金利情報は楽天銀行の公式ページでご確認ください)。

一定額の預金を楽天銀行に預けている場合、通常金利との差が年間で数百円から数千円規模になることがあり、預金額が大きいほど差が広がる傾向があります。

金利優遇は自動スイープの利用有無にかかわらず、マネーブリッジを設定するだけで適用されます。

つまり、自動スイープをオフにしていても金利優遇は受けられる点は理解しておく価値があります。

優遇金利の適用には、以下の条件を満たす必要があります。

  • 楽天証券と楽天銀行の両方に口座を持っている
  • マネーブリッジの設定が有効になっている
  • 楽天銀行の普通預金残高が対象になっている

金利優遇は自動スイープ単体ではなく、マネーブリッジという連携設定全体に紐づいているため、この点を混同しないようにしましょう。

銀行残高が減って見える点と生活費との切り分け方

自動スイープの最も注意が必要な点は、楽天銀行の残高が買付のたびに減って見えることです。

実際にはお金が消えているわけではなく、証券口座の資産残高として表示されていますが、銀行アプリで残高を確認したときに「減っている」と感じやすい構造になっています。

この点を踏まえると、生活費や緊急時の資金として確保しておきたい金額と、投資に回してよい資金を明確に分けておくことが重要です。

生活費管理のポイント

楽天銀行の口座に生活費と投資資金を混在させている場合、買付注文のタイミングで自動スイープが発動し、生活費として確保していた金額の一部が証券口座へ移動するリスクがあります。

対策としては、生活費専用の口座を別途用意するか、楽天銀行に生活費分の金額を残した上で、毎月の支出を超える分を投資資金の目安とする管理方法が取り組みやすいといえます。

「余剰資金」とは、当面の生活に使う予定がなく、急に引き出す必要がない資金を指します。

残高確認時の注意のポイント

楽天証券のアプリや管理画面では、楽天銀行の残高と証券口座の資産を合算した「総資産」として確認できます。

銀行残高だけを見て資産が減ったと判断するのではなく、証券口座の資産残高を含めた全体像で資産を把握する習慣をつけると、不必要な不安を感じにくくなります。

メリットと注意点を把握した上で、次に気になるのは「実際にどうやって設定・変更・解除するか」という操作手順です。

次のセクションでは、マイページやアプリから行う具体的な操作方法を手順ごとに解説します。

自動スイープの設定・変更・解除の方法

自動スイープとは、楽天銀行と楽天証券の間でお金を自動的に移動させる仕組みです。

楽天銀行の残高が設定した「残す金額」を上回ると楽天証券へ自動入金され、逆に買付などで資金が必要になると楽天銀行から自動出金されます。

この機能はマネーブリッジを有効にしていることが前提であり、マネーブリッジなしには動作しません。

自動スイープは、楽天証券のマイページまたはスマートフォンアプリから、数ステップで設定・変更・解除できます。

自動スイープ設定の基本ポイント
  • マネーブリッジを有効にした状態で、自動スイープの設定画面にアクセスする
  • 「残す金額(スイープ金額)」を自分の用途に合わせて変更できる
  • 解除したい場合は、同じ画面から「利用しない」に切り替えるだけで完了する
  • 設定後に動作しない場合は、マネーブリッジの連携状況と口座区分を確認する

ここでは、PC・スマホ別の手順から、金額変更・解除・トラブル確認まで順を追って解説します。

PCのマイページからスイープ設定を開く手順

楽天証券のPCサイトでは、マネーブリッジの設定ページ内に自動スイープの設定項目があります。

ログイン後、数クリックで設定画面に到達できます。

  1. 楽天証券にログインする
  2. 「口座管理」→「マネーブリッジ・自動スイープ」へ進む
  3. 自動スイープの「利用する」を選択する
  4. 「残す金額」を入力して設定を保存する

マネーブリッジ自体がまだ有効になっていない場合は、先に申し込みを完了させる必要があります。マネーブリッジが有効でないと、自動スイープの設定項目が表示されないことがあります。

スマートフォンアプリでの設定手順

楽天証券のスマートフォンアプリからも、自動スイープの設定・変更が可能です。

外出先でもすぐに操作できる点が便利です。

  1. 楽天証券のアプリにログインする
  2. メニューから「マイページ」→「口座管理」→「マネーブリッジ」へ進む
  3. 自動スイープを「利用する」に切り替える
  4. 「残す金額」を入力して保存する

PCサイトとアプリでは画面の構成が若干異なる場合があります。

アプリのバージョンアップによって画面の場所が変わることもあるため、見当たらない場合は「マネーブリッジ」または「自動入出金」などのキーワードで検索するとスムーズに見つかります。

「残す金額」の初期設定値と変更方法

「残す金額」とは、楽天銀行に常に残しておく金額のことです。

この金額を超えた分が楽天証券に自動的に振り替えられ(自動入金)、買付時などに資金が不足した場合は楽天銀行から自動的に補填されます(自動出金)。

スイープは「残す金額」との差分に応じて双方向に発動します。

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