第63回伊勢神宮 式年遷宮 御杣始祭 ~御神木が人々の思いをのせて伊勢へ~
第63回伊勢神宮 式年遷宮
悠久の歴史を紡いできた伊勢神宮。 式年遷宮は20年に一度、外宮と内宮の社殿をはじめ、御装束や神宝を新調する伊勢神宮最大の神事で、1300年以上にわたり続いています。社殿を新しく造り替え、 生まれた時の若々しい 姿を保ち続ける「常若」の思想を、建築技術とともに古代から現代につないできました。 そして、いよいよ2033年に 行われる第63回式年遷宮に向けた祭りが今年の春に始まります。
式年遷宮に向けて御用材を伐り出す山を「御杣山(みそまやま)」と呼び、良質なヒノキが豊富に育つ長野県と岐阜県にまたがる木曽の国有林が指定されていいます。
2025年6月、御用材を山から伐り出す祭り、「御杣始祭(みそまはじめさい)」が行われ、純白の作業着に身を包んだ杣夫が、 斧を使った伝統的な技法「三ッ緒伐り」で伐採します。 豊かな森で大切に育てられてきた木々。そして、 御神木を伐採し、 伊勢へと送り出す長野県の人たちの思いとは・・・
御杣山から御神木を伐採する御杣始祭を伊勢神宮のお膝元である伊勢市をはじめ、全国に生中継で配信するとともに、御神木を伊勢神宮(外宮・内宮)に曳き入れる儀式 「御樋代木奉曳式 (みひしろぎほうえいしき)」までの様子を番組にまとめて放送します。
御杣始祭
御用材を木曽の御杣山で正式に伐り始めるお祭りです。
最初に御樋代木と呼ばれる、御神体をお納めする御器を奉製するための檜を伐採します。
御樋代木は御杣山の山中で左右に並ぶ 二本の檜を選び、「三ツ緒伐り」という古式の作法で伐り倒します。
内宮の御神木は地元の杣夫が伐り、 外宮の御神木は神宮司庁営林部の職員が伐ります。
「御樋代」とは天照大御神の御神体とされ、三種の神器の第一にあげられる「八咫鏡」を入れ奉る器であり、そのご用材は式年遷宮の中でも最も大切でおめでたい材とされ「御神木」「お祝木」ともいわれます。
【配信日時】
6月3日(火)9時30分~(予定)
三重テレビ公式ホームページ、または三重テレビアプリからご覧いただけます。
【儀式解説】
皇學館大學名誉教授 櫻井 治男
【儀式実況】
三重テレビアナウンサー
【ダイジェスト番組】
6月4日(水)19時~19時30分放送
特別番組
次の第63回式年遷宮に向けて、2025年5月2日の山口祭を皮切りに、2033年にかけて33の神事や行事が行われます。 5月に行われる最初の祭典「山口祭」は、新しい社殿の建て替えに使う御神木 (ごしんぼく)を山から伐りだすにあたり、 神様に木の伐採と搬出の安全を祈る祭りです。
6月には長野県上松町の木曽の国有林から御神木を山から伐りだす祭り「御杣始祭(みそまはじめさい)」が行われ、 上松町では御杣始祭の翌日から3日間にわたり、地域をあげてお祝いする「御神木祭(ごしんぼくさい)」が盛大に行われます。 御神木を奉曳車に乗せて、何百人もの人数で木遣り歌を歌いながら、 伊勢へ送り出します。
そして、 長野県から伊勢国の入り口である三重県桑名市を経由して伊勢市まで約300kmの道のりを運び、御神木を外宮・内宮に曳き入れる儀式「御代木奉曳式 (みひしろぎほうえいしき)」が行われます。
番組では一連の祭事をハイライトで振り返り、御神木を伐りだし伊勢へ送り出す長野県の人たちや、御神木を迎え入れる伊勢の人たちの思いに迫ります。
【放送日時】
6月24日(火)20時~21時25分
【再放送】
6月28日(土)12時~13時25分
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