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市場に出回らない地元の木を使った「おとそ」づくり

 正月に無病長寿を願って飲む薬草酒「お屠蘇(とそ)」を作る際に使う「屠蘇散(とそさん)」を袋詰めにする作業が、18日に三重県鳥羽市で行われました。

 鳥羽市商工会議所では、鳥羽市の木として親しまれている日本原産の柑橘「やまとたちばな」の皮などを使ったお屠蘇で正月の宿泊客をもてなそうと、2008年から毎年、屠蘇散づくりを行っています。

 京都薬科大学の月岡淳子助教が、お屠蘇の歴史や配合する生薬について説明した後「やまとたちばな」の皮や桂皮、浜防風など7種類の生薬を配合。参加した市内の宿泊施設の女将らが丁寧に一つ一つ袋詰めにしました。

 月岡助教によりますと「やまとたちばな」は、市場に出回らない貴重な柑橘で、屠蘇散の材料に使われるのは全国的にも少ないということです。

 参加者はした人は「この香りは本当に良い香り」「年の初めに無病息災を祈っておとそを飲んでいただいて、1年健康で過ごしていただけたらという思い」と話していました。

 この日は約1000袋が作られ、そのうち100袋は鳥羽商工会議所の窓口で鳥羽市民に無料配布されます。

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