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止水板の設置 当時の体制では不可能と見解示す

 浸水した三重県四日市市内の地下駐車場の復旧に向けた5回目の検討委員会の会議が、12日開かれ、手動での止水板の設置は、当時の体制では不可能だったという見解が示されました。

 四日市市では9月12日の記録的な大雨により、市の中心部にある地下駐車場「くすの木パーキング」が浸水し、274台の車が水没しました。

 国土交通省の三重河川国道事務所は、12日、有識者らでつくる施設復旧検討委員会の5回目の会議を開きました。

 会議後の会見で、地下駐車場の出入口など14カ所の浸水量が合わせて4万6000立方メートルあり、その内、建設中のバスターミナル工事用出入口からの浸水量が全体の約3割を占めていたことがわかりました。

 また、20代と40代の男性2人で止水板設置に必要な時間を計測したところ、約2時間かかったことから、検討会は、当時の体制では止水板の設置は不可能だったという見解を示しました。


 このほか、地下駐車場の出入口付近などへの浸水センサー設置や止水板の自動化といった案が示されました。

 検討委員会では年内に最終報告書をまとめる予定です。

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