こわくてたのしい グリム童話やスイスの伝説を題材など 絵本展
スイスを代表する絵本作家、3人の作品を紹介する企画展が5日から、三重県菰野町のパラミタミュージアムで開かれています。
草花を擬人化して表現した「花のメルヘン」。アルプスの植物や昆虫といった小さな生き物たちの物語を透明感のある色彩で描き、ヨーロッパにおける絵本作家の先駆けとなった、エルンスト・クライドルフの作品です。
企画展ではスイス出身の絵本作家3人が手がけた原画や手描き絵本など161点の作品が並び、リトグラフや水彩画といった技法の違いを感じながら、表現豊かなスイス絵本の世界に触れることができます。

わが子への贈り物として描いた「ブレーメンのおんがくたい」や「こねこのぴっち」などの作品で知られるハンス・フィッシャーは軽やかな線で動物たちをいきいきと表現しています。

また「おおかみと七匹のこやぎ」を描いたフェリックス・ホフマンは、グリム童話やスイスの伝説を題材としたユーモラスながらもどこかほの暗い怖さをあわせ持った絵で、昔話の雰囲気を伝えています。
この絵本展は菰野町のパラミタミュージアムで来年2月1日まで開かれています。
