災害情報の翻訳や避難所生活のサポートなど 「外国人防災リーダー」を育成
三重県内でも外国人住民が年々増加していることを受け、県は災害時に日本人と外国人との橋渡し役となる外国人防災リーダーの育成を進めています。鳥羽市で行われた研修を取材しました。

この日、鳥羽市で開かれたのは「外国人防災リーダー」の育成研修です。
災害時の外国人支援につなげようと、三重県は災害情報の翻訳や発信、避難所生活のサポートなどを行う「外国人防災リーダー」の育成に2021年から取り組んでいます。
取り組みは今年で5年目。これまで四日市市や亀山市などで研修が行われ、今年の鳥羽市での研修には市内のホテルや学校で働く外国人など約20人が参加しました。
2日間の研修で、鳥羽市で起こりうる災害や避難する場所を確認したほか、身近にあるものを使った非常食の作り方などを学びました。

三重県内に住む外国人の数は、去年6万6836人と過去最多を更新し、今後も増加が見込まれています。

災害を経験したことがない外国人住民も多く、いざという時に声をかけ合いやすい“顔の見える関係”づくりが大切だといいます。

今回の研修では18人の外国人防災リーダーが新たに登録されました。
今後は自らも支援を行う”共助の担い手”としての活躍が期待されています。
外国人防災リーダーの取り組み。12月13日には鳥羽市で避難所での外国人住民の受け入れ訓練が予定されています。