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白地図に避難経路など書き込み 倒れそうなブロック塀など危険な場所の情報も共有

 三重県尾鷲市にあるアクアステーションで、20日、地域の防災力を高めようと「逃げ地図」を作るワーケーションが開かれたました。

 「逃げ地図」は、東日本大震災で津波からの避難が遅れ、多くの人が犠牲になった教訓から生まれた避難支援ツールで、白地図に避難経路や距離、それにかかる時間を色分けして書き込み、どの道を通れば早く安全に避難できるかを一目で分かるようにしたものです。

 20日は、NTT西日本三重支店の社員や地元の住民などあわせて22人が参加し、4つの班に分かれて作業が行われました。

 作業では3分で歩いて避難できる距離をひもで一区切りの長さにし、そのひもを地図に当てながら、避難にかかる時間を書き込んでいきました。

 地元の参加者からは、過去に災害があった場所や、地震で倒壊しそうな家、ブロック塀が倒れそうなところなど、地元の人にしか分からない危険な場所の情報も出され、次々と地図に落とし込んでいきました。

 関係者は「我々社員一人一人が地域貢献に役立てるような認識が強く持てましたし、明日からそれぞれ日常業務に戻りますが、その中でも生かしていけるようなワーケーションになった」と話していました。

 最後に、机上で検討した避難経路が、実際に利用できるかどうか、現地を歩いて確認する作業も行われ、参加者たちは、日頃から避難ルートを意識しておくことの大切さを改めて感じていました。

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