約7割が反対 政府検討のOTC類似薬の保険適用除外についてアンケート調査
政府が見直しを検討している医療保険の給付範囲。その中で対象の一つと目されているのが、市販薬と同じ成分や効能を持つ「OTC類似薬」の保険適用の除外です。
三重県保険医協会が開業医らを対象にアンケート調査を行ったところ、約7割が「保険外し」に反対していることが分かりました。
OTC類似薬は、医療用医薬品と同じ成分や効能を持ちますが、処方箋なしで購入できる一般用医薬品とは異なり、医師の処方が必要な薬で、解熱鎮痛剤や抗アレルギー薬、湿布薬など多岐にわたります。
診察や調剤の料金と合わせても自己負担は1割から3割ですみ、患者にとって市販薬より安い場合が多い一方、必要性が低い受診につながり「医療保険財政を圧迫する」との指摘もあります。
三重県内の開業医ら約1700人で構成する三重県保険医協会が10月に行ったアンケート調査では、174件の回答があり、約7割が「保険外し」に反対と回答。患者が市販薬を自己判断で服薬する危険性や自己負担が増えるなどの理由が挙げられました。
一方、賛成は約1割で「医療費の削減につながる」などの意見があったということです。