訓練が適切に実施されず 地下駐車場施設復旧検討委員会
9月の記録的な大雨で浸水した三重県四日市市の地下駐車場について、防災業務計画に基づいた年に一度の訓練が、適切に実施されていなかったことが分かりました。
四日市市では9月12日の記録的な大雨により、市の中心部にある地下駐車場「くすの木パーキング」が浸水し、274台の車が水没しました。

国土交通省の三重河川国道事務所は27日、有識者らでつくる施設復旧検討委員会の3回目の会議を開きました。
この中で、防災業務計画に基づく年一度の訓練を2017年から2022年までの6年間、実施していなかったことが報告されました。

また、2023年からは、駐車場の管理運営会社のみで訓練を行い、三重河川国道事務所は参加していなかったなど、訓練の実施体制についても完全ではなかったということです。
三重河川国道事務所の伊藤秀則副所長は、適切に訓練ができていなかった理由について、駐車場の管理運営会社と情報共有がされず、担当者の異動などもあり認識が足りていなかったと説明しました。

検討委員会では年内に施設の復旧方法や今後の対策を報告書にまとめる予定で、次回の会議で中間報告を出すということです。