神宝・刀剣の原料や製鉄技術などに焦点当てた企画展
伊勢神宮の式年遷宮に向けて、神様に奉納する御神宝。伊勢神宮・外宮にある「せんぐう館」では、奉納される刀剣の原料や技術の継承に焦点を当てた企画展が開かれています。
伊勢神宮の式年遷宮に向けて、職人たちによって調製が進められる御装束神宝のうち、太刀や鉾といった刀剣には合わせて約1.8トンもの玉鋼が必要となります。

今回の展示では、刀剣類の原料となる「玉鋼」の母体「けら」に焦点を当て、御神宝の調製に必要な素材を確保することの重要性を伝えています。

展示室の壁面には、製鉄を行う「たたら場」の様子が一面に張り出され、日本古来の製鉄技術を継承することの意義が紹介されています。
このせんぐう館の企画展は、2026年6月22日まで開かれています。

また、伊勢市にある神宮徴古館では、明治天皇が奉納した御太刀・17振が刀剣研磨による保存措置を終え、18年ぶりに全面公開されています。

こちらの特別展「最後の公卿勅使」は12月17日まで開かれています。