NEWS県内ニュース/詳細

生活圏に出没したクマは「原則駆除」の方針へ

 三重県は、県の条例などで希少動物に指定され、保護対象となっているツキノワグマについて、人の生活圏に出没した場合は原則として駆除する方針を盛り込んだ管理計画の中間案を、16日開かれた県議会の常任委員会で示しました。

 環境省の調査によると、紀伊半島に生息するツキノワグマは2024年時点で推定468頭とされ、40年前の約180頭から2倍以上に増加。三重県では昨年度、出没が過去最多の162件確認され、人身被害も1件発生しています。

 これまで保護のため捕獲したクマは山に放されてきましたが、被害防止の観点から中間案では「人を襲う」「民家に侵入する」などの問題行動をとったクマは、原則駆除とする方針を明記。県は今後、希少動物指定の解除も視野に検討を進め、12月に最終案を県議会に示す予定です。

県内ニュース一覧に戻る

ページトップへ