担い手不足の解消へ 子どもたちが地元の祭りを体験

地域の伝統行事「祭り」が担い手不足などで継承が難しくなりつつある中、三重県伊勢市で5つの祭りを一堂に集め、子どもたちに地元の祭りを体験してもらうイベントが開かれました。
このイベントは、三重県教育委員会が子どもたちに地元の祭りについて知ってもらい、体験してもらうことで郷土愛を育み、伝統行事を守ることにつなげようと開いたものです。
はじめに、民俗文化財を研究している皇學館大学の板井正斉教授が祭りの語源や歴史について解説しました。
会場には県の無形民俗文化財に指定されている伊勢市一色町の「和谷式神楽」や、伊勢市馬瀬町の「馬瀬の狂言」など5つの祭りが集まり、参加した小中高生ら約30人は実際に祭りで使う能面や獅子頭をかぶったり太鼓をたたくなどして、実物に触れながら祭りを体験しました。
県では、小中高生を対象に今年11月から来年2月まで県内で開かれた祭りの魅力や新たな気づきを写真や文章でまとめたレポートを募集します。