全国初 罰則付きカスハラ条例制定へ
客からの理不尽な要求やクレームといったカスタマーハラスメントを防止する条例について、三重県の一見知事は7日、全国で初めて罰則付きの条例を制定する方針を示しました。
社会問題となっているカスタマーハラスメントを巡っては今年4月に全国で初となるカスハラの防止条例が東京都、群馬県、北海道で施行されました。
三重県内では、桑名市でカスハラを行った人への制裁措置を盛り込んだ条例が今年4月1日に施行されています。
三重県も条例の制定に向けて検討を進めていて、条例案では店員を罵倒したり謝罪を求めたりする行為を「特定カスハラ」と定め、悪質な行為に対し知事が「禁止命令」を出しても改善されない場合に罰金を盛り込む方針で、罰則付きの「カスハラ条例」の制定は全国で初めてとなります。
一見知事は「精神的なストレスによって休職を余儀なくされ、復職した後も対人業務以外しか働けなくなってしまう。社会として見逃していけない。(従業員を)保護すべき、効果的に防止すべきだ」と話しました。
条例案は、12月頃に中間案を議会に示した上で来年度中に議会に提案する予定です。