水田のあぜを赤く染める 千枚田のヒガンバナ見ごろ
三重県熊野市紀和町の丸山千枚田で、水田のあぜを赤く染めるヒガンバナが見ごろを迎えています。
例年は、彼岸入りの前に満開になる丸山千枚田のヒガンバナ、ことしはおよそ1週間遅れて、今が見頃になっています。
日本の棚田百選にも選ばれている丸山千枚田では、地元の農家の人たちが棚田の風景に彩りを添えようと、30年ほど前からヒガンバナを育ててきました。
あぜ道や使わなくなった田んぼなどには、およそ1万本が咲いていて、土の温度に敏感な花は、柿の木の下や日が当たらない場所の涼しい所から咲き始め、いまでは千枚田一面に咲き誇っています。
今年も、猛暑の影響で開花が遅れて稲刈り時期を過ぎてしまい、黄色の稲穂と赤いヒガンバナの彩は見えませんが、柿の実の黄色と相まって秋を感じさせています。
この千枚田のヒガンバナは来週末まで楽しめるということです。