三重県知事選 3候補の訴え 7日に投開票
現職の4年間の県政運営への評価などが争点となる今回の三重県知事選挙。3人の訴えです。
2期目を目指す現職の一見勝之候補(62)は、自民党、立憲民主党、国民民主党、公明党の推薦を受けて立候補しました。一見候補は、8月21日の津市での第一声で「着実に堅実に三重県政を前に進めてきた。その原動力はただひとつ、三重県を、故郷を思う気持ち。やはり人の命、三重県の人の命を守らなければいけないということで防災対策をいの一番に掲げている。そして子どもの政策。県民の命を将来につないでいくのは子どもたち。健やかに育つ環境をつくっていく。それもしっかりやらせてほしい。また人口減少問題やジェンダーギャップの解消にも引き続き取り組んでいく」と主張しています。
酷暑が続く中での選挙戦。熱中症対策として、日中に実施する街頭演説は日程の事前周知を控えています。一見候補は「UVカットの眼鏡をかけたり、聴衆が日陰に入っている時に日傘を使っている」としています。
無所属で新人の伊藤昌志候補(55)は、2019年から四日市市議会議員を1期務めたあと、現在はNPO代表を務めています。現職を支援する与野党相乗りの構図を批判しています。伊藤候補は、8月21日の四日市市での第一声で「やっぱり利権政治というのが世の中にいっぱいあって、それはみなさんの考える通り。政治はいけない。今のおかしな政治を変えたい」とし、「メガソーラーを止めたいんです。未来に産業廃棄物ではなく自然を残したい。これができるのは誰か。みなさんお一人お一人なんです」と訴えています。
伊藤候補が力を入れるのはSNSを活用した情報発信。拡散力のあるXで投稿を重ね、ユーチューブやインスタグラムで街頭演説などの様子をライブ配信し、支持拡大を図ります。伊藤候補は明和町で「それぞれみなさん政治に対していろんな思いがある。根本は今の政治に対する不満とか『やっぱりアカン』と思う感覚。これが伝わっていると思う」と答えました。
「170万人の人々の命と、将来・未来を背負っている自覚と責任」と話すのは、無所属で新人の石川剛候補(51)。8月まで建設会社の社長を務めていました。前回の知事選に続き、2回目の立候補です。共産党三重県委員会が支持を表明しています。石川候補は、8月21日の津市での第一声で「人の命を重んずる。人命第一優先の政策を常に考えている。三重県災害復興を米ドル建てでつくろうと思っている」と話します。
今回の選挙では、街頭でビラを配りながら、有権者と対話することに努めています。石川候補は8月31日に尾鷲市で「北勢・南勢も変わらず、やっぱり交通(が重要)。交通の利便性が高まれば、地域の活性化につながるので電車の活性化をとにかくやってほしいと言われた」としました。
三重県知事選挙は、9月7日(日)に投開票が行われます。