実りに感謝 神宮の祭典などで使う米を収穫「抜穂祭」
伊勢神宮の祭典などで使う米を栽培している、三重県伊勢市の神宮神田で2日、神前に供える稲を刈り取る抜穂祭(ぬいぼさい)が行われました。
抜穂祭は平安時代から続くとされる伝統的な神事で、伊勢神宮の久邇朝尊大宮司をはじめ職員など約80人が参加しました。
神職が実りに感謝する祝詞を読み上げた後、白装束をまとった「作丁(さくてい)」といわれる男性2人が「忌鎌(いみがま)」とよばれる鎌で稲を刈り取りました。
その後、稲穂部分を一本ずつ抜き取って束ねた抜穂を奉納しました。
神宮神田ではこれから1カ月程かけて全ての稲が刈り取られ、収穫された初穂は内宮の御稲御倉と外宮の忌火屋殿内に奉納されます。