三重県南部などに津波到達 尾鷲・鳥羽で40センチ

30日にロシアで発生した巨大地震を受け、北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に津波警報が発表されましたが、三重県南部と伊勢・三河湾に出されていた津波警報と注意報は31日に解除されました。
尾鷲市では、午後0時8分に県内で最も早く津波の到達が確認され、尾鷲市で40センチ、鳥羽市で40センチ、熊野市で30センチ、四日市市で10センチの津波が観測されました。
尾鷲市で避難した郵便局員の男性は「最初の避難場所は(郵便局から近い)中村山公園と決まっているので、まずは避難してきました。はじめての経験で戸惑いながらも無事に避難できた」などと話していました。
津波警報が出されていた熊野市では、58歳の女性が運転する車が道路脇の崖下に転落し、女性は頭を強く打って死亡しました。
警察によりますと女性は事故の直前に家族にラインで「車を高台に置いてくる」と連絡していたということです。
三重県によりますと、県内の沿岸部に津波警報が発表されたのは2011年の東日本大震災以来、14年ぶりです。