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死後の世界を表現した絵画や仏堂を一堂に 企画展「地獄へようこそ」

 死後の世界を表現した文化財を通して「地獄」の様子を紹介する展覧会が、26日から三重県総合博物館MieMuで始まりました。

 地獄は仏教の伝来とともに日本にもたらされた世界観で、文学や美術にも大きな影響を与えたとされます。

 特に美術作品には、地獄のまがまがしい場面が鮮やかに描かれたものが多くあり、今回、県内を中心に寺社に残されている死後の世界を表現した絵画や仏像などの貴重な文化財約160点が集められました。

 なかでも、奈良の東大寺念仏堂の本尊閻魔王坐像は、鎌倉時代の代表的な閻魔王像のひとつで、その厳しい表情は見る者が思わず臆するほどの迫力です。

 恐ろしい地獄の世界を堪能した会場の最後には、阿弥陀如来が極楽浄土へと導く来迎(ごう)図や、穏やかな表情の阿弥陀如来像が来場者を送り出します。

 この展覧会は9月23日まで津市の三重県総合博物館MieMuで開かれていて、期間中、絵画作品の展示替えも行われます。

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