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伊勢神宮内宮にご神木が到着 式年遷宮

 伊勢神宮(三重県)の式年遷宮に向けて木曽の国有林で伐り出された「ご神木」が9日、内宮に到着し、五十鈴川をさかのぼる川曳きで内宮の神域へと曳き入れられました。
 
 ご神木の檜は、ご神体を納める器「御樋代」に使われる用材で、「御樋代木(みひしろぎ)」とも呼ばれ、特に丁重に扱われます。

 ご神木は6月3日に長野県上松町、6月5日に岐阜県中津川市の国有林から伐り出され、伊勢神宮へ運ばれる道中、様々な場所で迎えられ、見送られます。

 8日、桑名市では揖斐川のほとりにある住吉神社から桑名宗社までご神木を載せた車を人々が綱で曳く奉曳行事が行われました。

 そして、ご神木は9日の午後、多くの人に迎えられながら伊勢神宮・内宮の宇治橋前に到着しました。

 奉迎式典では、伊勢音頭発展会による伊勢音頭が披露され、伊勢市の鈴木健一市長らが挨拶し感謝を伝えました。

 その後、法被姿の神宮司庁の職員や皇學館大学の学生らが、勇壮な木遣り歌の音頭とともに、ご神木を約2時間かけて五十鈴川の上流まで綱で曳きました。

 奉迎式典に参加した人は「転居してきて初めての遷宮行事なのでとても楽しみで、勉強しに来ました」「伊勢の文化を知りたいので、行事を全部見に行きたい」「地域や仕事でもご奉仕させていただく予定なので、無事令和15年(遷御の儀)を終えられることを楽しみにしている」などと話していました。

 内宮の神域に辿り着いたご神木は、五十鈴川から内宮の五丈殿に曳き入れられ、出迎えた神職が祓い清めた後、安置されました。

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