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天皇杯出場をかけて ヴィアティン三重とFC.ISE-SHIMAが11日に決戦 三重県サッカー選手権大会

 特集です。サッカー天皇杯の出場権をかけた三重県サッカー選手権大会の決勝が11日に行われます。決勝の見どころを紹介します。

 プロ、アマチュアを問わず全国のチームが日本一を目指す国内最大トーナメント・天皇杯。三重県代表を決める三重県サッカー選手権大会の決勝は3連覇がかかるヴィアティン三重と初優勝を狙うFC.ISE-SHIMAの一戦となりました。

 ヴィアティン三重の主将で志摩市出身の元Jリーガーの谷奥健四郎選手は「僕たちヴィアティン三重が三重県のチャンピオンであることを証明する大会、決勝がすごく楽しみ」と試合への気持ちを語ります。

 三重県の北勢地域を拠点に活動するヴィアティン三重はJリーグの一つ下のカテゴリーJFLに所属。三重県初のJリーグクラブ誕生を目指し、リーグ戦を戦っています。

 監督の間瀬秀一さんは「昨年と違って、身長が高い選手がいる。セットプレー、ロングボールで優位に立てる」と今年のチームの強さを話しました。

 今大会、四日市大学との準決勝ではリーグ戦での出場機会が少ない選手を多く起用。スコアレスのまま延長戦に入る激闘は、今年の強みの高さをいかし、延長前半にコーナーキックから先制。延長後半にもコーナーキックから追加点をあげ、決勝進出を決めました。

 3年連続の天皇杯へ。ヴィアティン三重に一分の隙もありません。

 間瀬監督が「Jリーグに昇格しようとしているのであれば、三重県の頂点にあるべき。選手、スタッフ、そして我々の心強いサポーターと共に力をあわせて優勝をかなえたい」と誓うと、谷奥主将も「一昨年や昨年、J1のクラブと試合ができて、自分たちの立場を再確認できた。サポーターも楽しかったと思うので、J1のクラブに勝つところまでいって、サポーターの皆に喜んでほしい」と、決勝の先を見据えています。

 一方、「去年、東海リーグ1部で初優勝してほとんどのメンバーが残って、やれるという自信はみんなある」と自信をのぞかせるのは、FC.ISE-SHIMAでクラブ在籍10年目の森優也選手です。

 FC.ISE-SHIMAはJリーグ昇格を目標に中南勢地域を拠点に活動するクラブ。現在は、ヴィアティン三重よりも一つ下のカテゴリーにあたる東海リーグ1部を戦い、JFL昇格を目指しています。

 伊勢市出身の元JリーガーでFC.ISE-SHIMAの監督をつとめる金守智哉さんは「一番は前からプレッシャーをかけて、ボールを奪って、ゴールするために自分たちは守備をする」と自分たちのチームの戦略について話します。

 準決勝では、JFLで戦う格上のアトレチコ鈴鹿と対戦。先制をゆるすものの、全員のハードワークで戦うFC.ISE-SHIMAは、ボールを奪ってからの素早い展開ですかさず同点に。後半ハイプレスから相手のミスを誘い、逆転に成功。4年ぶりの決勝進出を決めました。

 クラブ創設14年目を迎えたFC.ISE-SHIMA。大会初優勝、初の天皇杯出場まで、あと一勝です。

 森選手が「厳しい戦いになると思いますが、勝てるようにやっていきたい」と意気込みを語ると、金守監督も「まずは天皇杯出場よりもJFL昇格。そこに対しての力を天皇杯からもらえる。ぜひ全国へ、最後はヴィアティン三重に勝ち切って全国大会に出たい」と思いを語りました。

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