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豊作を願って「御田祭」猿田彦神社

 伊勢の初夏の風物詩で、神田に豊作を願って早苗を植える祭典、御田祭(おみた)が5日、三重県伊勢市の猿田彦神社で行われました。

 五穀豊穣などを願って南北朝・室町時代から継承されていると伝わる祭りで、1971年には三重県の無形文化財に指定されています。

 約500平方メートルの神田で行われた御田植え神事では、まず、八乙女と呼ばれる伊勢市の進修小学校の児童が本殿から運んだ玉苗を捧げました。

 祝詞が奏上されたあと、八乙女が桃山時代の衣装をまとった16人の植方に玉苗を渡し、受け取った植方は笛や鼓によるのどかな田楽に合わせて植えていきました。

 その後、植方2人が、長さ3メートル、直径約1.15mの恵比寿、大黒が描かれた大うちわで団扇角力を行い、今年の豊作、豊漁を占いました。

 植えた苗は、8月下旬から9月上旬に刈り取られ、11月23日に行われる新嘗祭に初穂米として供えられ、それ以降、毎日お供えされるということです。

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