NEWS県内ニュース/詳細

式年遷宮に向け最初の行事「山口祭」

 伊勢神宮の社殿などを20年に一度建て替える式年遷宮が2033年に行われますが、それに向けた最初の行事「山口祭」が2日に行われ、遷宮が本格的に始まりました。

 式年遷宮は、神宮の建物や宝物などを20年ごとに新しく作り新しい宮にご神体を遷す神宮で最大の祭りです。

 この日は、これから8年にわたって行われる様々な遷宮の行事のうち最初の神事で、建て替えるための御用材の伐り出しの安全を願う山口祭が行われました。

 おごそかな雰囲気の中、久邇朝尊大宮司ら約60人の神職が内宮の正殿に進み拝礼をしたあと、神様と食事をともにする饗膳の儀式に移りました。
 
 かつて京都の朝廷から天皇の使者を迎えて行われた宴会の名残で、大宮司らが遷宮がはじまる祝いの食事をとりました。

 今後の工事に携わる宮大工らのお祓いが済むと、素襖・烏帽子姿の宮大工らは五色ののぼりを立てて参道を進み、山口祭の祭場へと向かいました。

 その後、内宮近くの神路山の入り口近くに作られた祭場では神職が山の神に作業の無事を願い、古式に則ってつがいの白いニワトリや海や山の幸をお供えし、祝詞を読み上げました。

 そして今回祭りに奉仕する物忌を務めた伊勢市立四郷小学校3年の千秋季誉さんが草木を刈り始める儀式を行いました。

 伊勢神宮の式年遷宮は2日夜、新しい社殿の神聖な心御柱となる木を伐り出す木本祭が行われ、6月3日には、長野県の上松町で御杣始祭が行われることになっています。

県内ニュース一覧に戻る

ページトップへ