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20年に一度の神事 ご神木が「陸曳き」で伊勢神宮外宮に到着

 伊勢神宮の式年遷宮に向けて、木曽の国有林で伐り出された「ご神木」が外宮へ「陸(おか)曳き」で曳き入れられました。

 ご神木の檜(ひのき)は、ご神体を納める器「御樋代」に使われる用材で、「御樋代木」とも呼ばれ、特に丁重に扱われます。

 ご神木は今月3日に長野県上松町、5日に岐阜県中津川市の国有林から伐り出され、伊勢神宮へ運ばれる道中、さまざまな場所で迎えられ、見送られます。

 10日の午前、外宮のご神木が多くの人に迎えられながら、三重県伊勢市の度会橋に到着しました。

 奉迎式典では、伊勢音頭が披露され、集まった人たちが万歳三唱でご神木の到着の無事を祝いました。

 その後、子どもたちを先頭に、200人を超える法被姿の伊勢市民が勇壮な木遣り歌の音頭とともに、「エンヤー」と声を合わせて約2時間をかけ、伊勢神宮・外宮の北御門までご神木を乗せた奉曳車を綱で曳きました。

 雨が降る中、沿道では傘を手に多くの人たちが「陸曳き」の様子を見守りました。

 訪れた人は「(式年遷宮は)20年に1回で、私たちの年齢で最後のお木曳かもしれないので、胸あつく拝ませてもらいました」「(エンヤーの)声が聞こえてくると(遷宮が)いよいよ始まるのかなと感じる」などと話していました。

 外宮の神域に曳き入れられた「ご神木」は出迎えた神職によって祓(はら)い清められました。

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