1億7000万円横領の元・町職員に懲役7年
町立南伊勢病院の口座などから約1億7000万円を横領した罪に問われた三重県南伊勢町の元職員に対し、津地方裁判所は8日、懲役7年の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、南伊勢町の元職員、廣出翔被告(41)です。
起訴状などによりますと、廣出被告は、町の上下水道課や町立南伊勢病院で会計担当をしていた2016年から2022年にかけて病院の口座などから、合わせて約1億7000万円を着服したとして業務上横領の罪に問われていました。
2022年から始まった公判で廣出被告は起訴内容を概ね認めたものの、横領した金額については争う姿勢を見せていました。
津地方裁判所で開かれた裁判で、出口博章裁判官は、検察側の主張をほぼ認めた上で「業務上の立場を悪用した大胆な犯行で、被害は1億6985万円余りと巨額で刑事責任は相当重い」と述べ廣出被告に懲役7年の実刑判決を言い渡しました。