生涯現役!86歳も参加のサッカー大会 三重・鈴鹿市
サッカーを通して高齢者にエールを送ろうと、三重県鈴鹿市でシニア選手と小学生の交流大会が開かれました。
試合に向けて着々とアップを進めているのは・・・高齢者の皆さん。敬老の日に向けて鈴鹿市内で開かれたのは65歳以上を中心としたシニア選手と5年生以下の小学生が対戦する「サッカー大会」。三重県サッカー協会が初めて開催した「蹴老サッカー大会」です。
三重県サッカー協会の樋口淳一シニア委員長は「『生涯現役』を目指して小さい子どもたちと交流を深めようとこの大会を開催しました。サッカーを楽しむことがメインで、子どもたちにもこの歳までやっていることを見せたい」と試合に向けて意気込みを語りました。
参加者には大物も。華麗なリフティングを見せるのは町野理さん63歳。あのサッカー日本代表・町野修斗選手の父親です。
町野さんは「息子の修斗選手は、ドイツで試合があるので、それに向けてお互い頑張りましょう」と息子との会話を明かします。
さらに四中工OBで元日本代表、三重県サッカー協会・伊藤直司専務理事も参加。伊藤さんは「66歳です。そんな仲間が一堂に集まって、大好きなサッカーを小学生相手ですが、頑張ってボールを追いかけて楽しみたい」と、大好きなサッカーを楽しむことを宣言しました。
高齢者と小学生、世代を超えた異例の試合がキックオフ。
最高齢は元三重県サッカー協会会長の吉森茂雄さん、なんと86歳。今でもシニアの試合に参加しています。
吉森さんは「県外との交流試合に行くのですが、それが年に1回、2回の楽しみ。元気で走れたら、走ってプレーを子どもたちと楽しめたら」とサッカーを続けることの楽しみを話しました。
参加した小学生は「おじいちゃんでもうまかったし。2点も入れられたから悔しかった」「こっちも勉強になって楽しかった」「これからも元気よく健康にサッカーをしてほしいです。頑張ってください」などと話していました。
試合を終え、参加した高齢者は「子どもたちのひたむきさが印象に残った」「1年3カ月ぶりのサッカーは楽しかった」などと感想を話していました。
伊藤専務理事が「めっちゃ汗かいてる。疲れたけれど、本当に気持ち良い。こういった交流がこれからどんどん大きくふくれ上がっていくことを願っているし、そこに1年でも長く僕は関わりたい」と今後への思いを語ると、最高齢の吉森さんも「皆の足を引っ張る場面もあるけど、出てこられる限りは出てきたい。少なくとも、あと5年はいけるだろうと思う。90歳まで」と、目標を語りました。