津波被害受けたカキ養殖筏 三重県が緊急支援
ロシアのカムチャツカ半島付近で起きた巨大地震による津波で被害を受けた、鳥羽市浦村地区のカキの養殖いかだについて、三重県が、復旧作業に対する緊急支援を行うことを発表しました。
地震による影響で鳥羽市では一時、津波警報が発表され、40センチの津波が観測されました。
鳥羽市浦村地区では、カキの養殖筏2000台のうち372台が津波によって流されるなどの被害に遭い、8月4日から復旧作業が行われています。
養殖いかだは、来年出荷するカキの稚貝を吊るすためのもので、いかだが大きく流されたりロープが絡み合ったりする被害を受けました。
三重県は12日、カキの養殖業者への緊急支援策を発表し、ダイバーが水中に潜って絡み合ったロープを切断・除去する作業にかかる費用250万円のうち、4割にあたる100万円を県が負担するということです。
一見知事は「40センチの津波は陸上なら死者が出るといわれている。影響は侮れない」と災害への危機感を示しました。
なお、養殖いかだの復旧作業は、当初の予定よりも長引き、9月以降も続くということです。