治療の優先順位を判断「トリアージ」 震度6弱を想定し大規模災害訓練

大規模な災害が発生し、多数のけが人が搬送されたと想定した災害対策訓練が4日、三重大学医学部附属病院で行われました。
訓練は、三重県津市内で震度6弱の地震が発生し、多数の傷病者が搬送されたいう想定で行われ、医師や看護師をはじめ近隣の自治会などから約400人が参加しました。
訓練では、けがの程度による治療の優先順位を決めるトリアージが行われ、医師や看護師らが色ごとに振り分けられたエリアで対応にあたりました。
災害弱者とされる外国人の患者役には、医療通訳が付き添ったほか、大規模災害時の協定を締結している藤田医科大学や浜松医科大学からも医療スタッフが派遣され訓練に参加しました。
三重大学附属病院の岸和田昌之災害対策推進・教育センター長は「色んな災害に対応できるように事業計画マニュアルも整えて強い病院にしていきたい」と話しています。
また、医学部の学生らも参加し、停電時などにエレベーターを使わず患者を搬送するためのエアーストレッチャーの訓練に取り組んでいました。