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松阪牛の伝統守る 民間支援で肥育農家が再建

 三重県松阪市で「特産松阪牛」を育てる農家の肥育技術を次世代へ継承するため、名古屋市に本社を置く企業が伝統と文化を繋げようと取り組んでいます。

 一時は廃業寸前まで追い込まれたと話す、松阪市飯南町で特産松阪牛を育てる肥育農家の3代目森本武治さん。

 森本さんは松阪牛発祥の地とされる松阪市飯南町で、親子三代、約140年にわたり肥育を続け、手間暇を惜しまず牛を育てています。

 しかし、子牛の価格高騰や、新型コロナの影響による需要の大幅減なども重なり、2022年には、牛の出荷ができない危機に直面しました。

 そこで立ち上がったのが、太陽光や風力といった再生可能エネルギー関連の建設事業などを手掛ける「NO NAME」(名古屋市)です。「NO NAME」は、これまで全国で伝統や文化を守る職人を支えてきましたが、畜産農家への支援は今回が初めてとなります。

 再建プロジェクトの一環として、空となった牛舎に2頭の子牛を迎え再スタート。去年、森本さんが6年ぶりに出場した品評会では、7位入賞を果たすなど確かな復活を遂げています。

 一度は途絶えかけた伝統が、民間支援による経営基盤の強化を経て、次世代へと受け継がれています。

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