木版画で平和への思い訴え 久保舎己作品展
木版画を通して、戦争の悲惨さや平和への思いを訴えた、三重県津市出身の版画家・久保舎己(くぼ・すてみ)さんの作品を集めた作品展が、津市の三重県立美術館で開かれています。
津市出身の久保舎己さんは、1975年頃から木版画の制作を始め、白と黒の強烈な対比で戦争の悲惨さや平和、命の大切さを表現した作風で知られています。
久保さんは3年前に75歳で亡くなるまで、生涯で約2000点の作品を残していて、今回の作品展では、三重県立美術館が収蔵する久保さんの作品30点全てを初めて公開しています。
このうち「足に破片」という作品は、久保さんの父親が太平洋戦争中に津空襲で重傷を負い、足に爆弾のかけらが残った体験をもとに「二度と戦争をしてはいけない」という強い気持ちを込めて描いた作品です。
このほか、久保さんが実際に使用した版木なども展示されていて、木版画制作の過程を見てとることができます。
この作品展は12月27日まで、津市の三重県立美術館で開かれています。