映画監督・小津安二郎が青年時代を過ごす ルーツたどる企画展
松阪商人を通して世界に名が知られる映画監督・小津安二郎のルーツをたどる展示会が、三重県松阪市の歴史民俗資料館で開かれています。

松阪商人の家系に生まれた小津安二郎は、9歳まで東京で暮らしたあと、多感な青年時代を松阪市で過ごしました。
会場には小津家で飾られていた7段飾りのひな人形や安二郎が小学生の頃に描いたデッサン画など、小津家や本家となる小津与右衛門家に関する資料57点が展示されています。

中には、安二郎の祖父で東京・深川の粋な文化を好んだ5代目新七が収集した歌舞伎の錦絵や相撲番付といった資料も展示されています。

これらのコレクションを受け継いだ安二郎は気に入った歌舞伎の錦絵を松竹の映画監督室に飾ったと言われていて、幼少期から身近にあった文化芸術がその後の映画作品に影響を与えたことが伺えます。
この企画展は来年3月1日まで松阪市の歴史民俗資料館で開かれています。