日本初の流通貨幣「和同開珎」も 松浦武四郎が集めた古物
北海道の名付け親として知られる、松浦武四郎が収集した勾玉や石器などの古物を紹介する企画展「好古家武四郎」が、三重県松阪市の松浦武四郎記念館で開かれています。
「好古家(こうこか)」とは、古い物の収集家や研究家を指す、明治時代の頃に使われた言葉です。
松阪市出身で、幕末から明治初期にかけて活躍した探検家・松浦武四郎は、15歳頃から古物に関心を持ち始め、旅の合間に様々な収集をしていて、今回の企画展では約60点が展示されています。
経筒型の印章入れや、縄文時代から古墳時代の矢じり、弥生時代から古墳時代にかけての勾玉や管玉、また、日本初の流通貨幣「和同開珎」などが展示されています。
武四郎が古物を収集していた背景には、西洋化の波などにより日本の貴重な文化財が海外に流出していることに危機感を感じていたこともあるようです。
企画展「好古家武四郎」は、松阪市の松浦武四郎記念館で9月28日まで開かれています。