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平安時代の「よそおい」とは? ファッショングッズや装束で紹介

 天皇に代わって伊勢神宮に仕えた皇女「斎王」をはじめとする平安時代の人々の装いを紹介する展示会が、三重県明和町の斎宮歴史博物館で開かれています。

 会場には、平安時代の装いについて書かれた、最も古い書物の写しや宮中行事を描いた絵巻のほか、冠や檜扇(ひおうぎ)といった、当時必須とされた男女それぞれのファッショングッズなど57点が展示されています。

 中でも、平安時代、後一条天皇の時の斎王が成人する際の儀式に着用したとされる、白色の十二単を再現した衣装は、今回、初めて立ち姿で展示されていて、同じ白でありながら重ねられた衣装の文様の違いを間近に見ることができます。

 宮廷貴族の歴史を記した「栄華物語」に記された女房装束は、袖の重ねの色が鮮やかで、当時の寝殿造りの建物を華やかに彩ったことが見て取れます。

 斎宮歴史博物館の岸田早苗学芸員は「よそおうということが、今の感覚と平安時代の感覚では少し違うということを、平安時代の人たちがどのような意味合いでよそおっていたのかに思いを巡らせていただけたら」と話していました。

 この展示会は6月15日まで明和町の斎宮歴史博物館で開かれていて、週末を中心に王朝気分が味わえるワークショップも開かれます。

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