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四日市市の女性殺害事件 被告の男に懲役17年求刑

 去年、四日市市内の雑木林で、白骨化した女性の遺体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われている男の裁判員裁判が津地方裁判所で開かれ、検察側は被告に懲役17年を求刑しました。

 殺人の罪などに問われているのは、フィリピン国籍で菰野町の工場作業員ジュニ・ジェルビン・ベルナデス被告(32)です。

 起訴状などによりますと、ジュニ被告は2023年7月、四日市市内に止めた車の中で、同じ工場で働いていた中国籍の趙霞さん(当時36)の首を両手で絞めて殺害し、遺体を四日市市内の雑木林に遺棄したとされています。

 22日開かれた裁判員裁判で検察側は「不倫関係にあった被害者に別れ話を切り出したところ、あなたの家族を殺すと言われ、話し合いや説得を試みることなく、いきなり馬乗りになり約5分間にわたり全力で被害者の首を絞め続けた」「別れ話に応じてもらえなかったことに腹を立て犯行に及んだにすぎず、身勝手としか言いようがない」として、被告に懲役17年を求刑しました。

 これに対し、弁護側は「犯行は計画的ではなく、脅迫的な発言について被害者に一定の落ち度がある」などとして情状酌量を求めました。

 判決は今月25日に言い渡されます。

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