四日市市の地下駐車場 15カ所の出入り口全てで浸水
9月の記録的な大雨により浸水した四日市市の地下駐車場について、国土交通省は、確認された15カ所の出入り口、すべてで浸水があったことを明らかにしました。
四日市市では9月12日に発生した記録的な大雨により、市の中心部にある地下駐車場の「くすの木パーキング」が浸水し、274台の車が水没しました。
国土交通省の三重河川国道事務所は15日、施設の復旧方法や今後の対策を検討する2回目の委員会を開き、雨や浸水の状況、当日の管理などについて確認しました。
その中で、歩行者用出入口周辺では最大30センチ、車両用出入口の周辺では最大40センチの浸水と、いずれも止水板の高さよりは低かったものの15カ所の出入り口全てで浸水があったことを明らかにしました。
委員長を務める三重大学大学院工学研究科の川口淳教授は「流入した開口部のほとんどに止水・防潮装置があったが、閉まらなかった理由を考えたうえで、120ミリの雨に対してどれくらいの対応を行うべきか考えていきたい」と話しました。
委員会は、事実確認と今後の対策を含めた報告書を年内にまとめたいとしています。