各家庭に防毒マスク 昭和資料と戦争遺品の展示会
昭和100年と戦後80年の節目にあわせて、昭和の時代を物語る資料を集めた展示会が、三重県松阪市立歴史民俗資料館で開かれています。
昭和100年を振り返る展示では、昭和初期から後期までに使われていたタイプライターやカメラ、レコードなどの資料31点が、当時の松阪市内の写真とともに展示されています。
松阪市内の店舗などで配布されていたマッチ箱のコレクションは、飲食店だけでなく銀行や娯楽施設などさまざまな施設名が書かれていて、当時の生活にマッチが欠かせなかったことが伺えます。
また、毎年終戦の日にあわせて展示してきた戦争資料は、戦後80年を経過したことを受け規模を拡大し、日中戦争や太平洋戦争など昭和の戦争資料37点が展示されています。
空爆を想定し、各家庭に備えるよう指導された防毒マスクや防空頭巾をかぶって訓練に取り組む子どもたちの写真など、身近に戦争があった時代の暮らしを感じさせます。
松阪市立歴史民俗資料館の米倉茂館長は「戦争と平和について人によって感じ方が違うと思いますので、それぞれの人が何かを感じ取ってもらえれば」と話していました。
展示会は9月7日まで松阪市立歴史民俗資料館で開かれています。