出世魚テーマに文化と暮らし紹介 海の博物館で企画展
成長の度合いに応じて呼び方が変わる「出世魚」をテーマに日本人の生活や文化との関わりを紹介する展示会がいま、三重県鳥羽市の海の博物館で開かれています。

会場には出世魚の代表格ともいえるブリやスズキのほか、ボラやイワシなど5種類の魚を中心に、地域による呼び名の違いや生活の中での関わりなどを紹介する資料約100点が展示されています。

このうち、伊勢湾から熊野灘まで三重県の沿岸漁業の中心だったボラはにぎわいの象徴として縁起が良いとされ、鳥羽や志摩の多くの漁村で祭礼や慶事の場に欠かせなかった魚で、その盛況な漁の様子を再現したジオラマも展示されています。

しかし、高度成長期には海洋汚染によって臭い魚としてのレッテルを張られた歴史があるなど、時代の変化による魚の変遷もみてとれます。
このほか、魚の名前の変化がことわざなどの語源になっていることや、ユニークな別名が付けられた魚などがわかりやすく紹介されています。
この企画展は7月5日まで鳥羽市立海の博物館で開かれています。