冬の企画展「宣長と会った人々」 本居宣長の交流と学問に迫る
三重県松阪市出身の国学者・本居宣長の学問の交流や、交友関係などを展示品を通して知ってもらう企画展が、松阪市の本居宣長記念館で開かれています。
企画展では、江戸時代中期に活躍した「古事記」研究で知られる本居宣長に関する掛け軸や、蔵書といった国の重要文化財36点を含む87点が展示されています。

会場には、宣長が弟子入りした古典研究者・賀茂真淵から「古事記」を読むために「万葉集」で古典の基礎を学ぶように言われたことから宣長が「万葉集」を学びながら真淵と意見交換をしていたことが分かる貴重な資料も展示されています。
また、真淵の門人のひとりから初めて宣長宛てに届いた自筆の手紙とその手紙に対する宣長自筆の手紙も展示されていて、ふたりの交流の始まりを知ることもできます。

本居宣長記念館の学芸員・井田ももさんは「宣長に関心を持っていただいた方も、江戸時代ってどういう時代かなと思っている方も、魅力を持って伝えられる資料がたくさんあるのでぜひ来てほしい」と話していました。
冬の企画展「宣長と会った人々」は、松阪市の本居宣長記念館で来年3月8日まで開かれています。