伊勢神宮の式年遷宮 御樋代木を切り出す御杣始祭 三重へは8日に 長野・上松町
伊勢神宮の社殿や神宝を20年ごとに新調してご神体を遷す2033年の式年遷宮に向けてご神体を納める器の用材となる御樋代木(みひしろぎ)を切り出す御杣始祭(みそまはじめさい)が3日、長野県上松町の国有林で営まれました。
御樋代木は、社殿の建て替えなどに使う1万本以上の御用材の中で最初に伐採される代表的なヒノキで、「御神木」として特に丁重に扱われます。
御杣始祭には、上皇ご夫妻の長女で天皇陛下の妹にあたる神宮祭主の黒田清子さんら約300人が参列しました。
作業の安全を祈念して祝詞が奏上された後、杣夫と呼ばれる地元の職人らが三方向から斧を入れる「三ツ紐伐り(みつひもぎり)」の技法で斧を打ち込みました。
4日に上松町では、きり出した御神木を台車に載せて町を練り歩くお木曳きが行われます。
御樋代木は8日に三重県内に運ばれ、各地で歓迎行事が行われた後、9日と10日に伊勢神宮の内宮、外宮に運び込む「御樋代木奉曳式」が行われます。