世界の首脳を魅了した萬古焼 今も海外で人気
G7伊勢志摩サミットが開催されて26日で10年を迎えました。

世界の首脳が集ったあの舞台で三重県四日市市の伝統工芸品が注目を集めました。
四日市市で300年以上の歴史がある伝統産業、萬古焼。
繊細な細工を施した紫泥急須(しでいきゅうす)などで知られる萬古焼作家清水醉月さん(82)。明治後期から続く窯元の家に生まれた清水さんは1992年に三代目・醉月を襲名。陶芸歴は60年以上に及びます。
去年2月には卓越した技法を持つ作家として「萬古焼紫泥急須」の技術が四日市市の無形文化財に指定されました。
「健康なうちは、ろくろで作れるという、幸せやなあ、良い仕事であるなあというのが今の喜びですね」と醉月さん。
今からちょうど10年前に開催されたG7伊勢志摩サミット。各国の首脳らの夕食会では乾杯の盃(さかずき)として清水さんが制作した萬古焼が使われました。
その経験は、自分の大きな1ページになってるといいます。
桜や松などをモチーフにした盃のデザインは、妻のきし代さんが手がけました。あれから10年。

酒や抹茶といった日本の食文化が海外で注目を集めはじめたことから萬古焼の需要はアジアを中心に高まっていると話します。

人口減少などを背景に萬古焼に携わる陶芸家が減少する中で、日本の伝統や文化を守るために80歳を超えても国内外に意欲的な作品を発信し続けています。