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カスハラに罰則付き条例を検討 理不尽なクレームに歯止め

 客からの理不尽な要求やクレームといった「カスタマーハラスメント」を防止する条例について、三重県は、都道府県で初めて罰則付きの条例の制定を目指して検討を進めていくことになりました。

 社会問題となっているカスタマーハラスメントを巡っては、今年4月に全国で初となるカスハラの防止条例が東京都、群馬県、北海道で施行されました。

 三重県内では、桑名市でカスハラを行った人への制裁措置を盛り込んだ条例が今年4月1日に施行され、三重県も条例の制定に向けて検討を進めています。

 10日の三重県議会一般質問で、雇用経済部の松下功一部長は、県が設置したカスハラ防止対策の懇話会で「条例の実効性を確保する観点から罰則は有効である」との意見が出されたことなどを受け「現在、罰則も含めた条例の内容を検討している」と答弁しました。

 松下部長は「罰則規定については具体的な事例の収集・把握、国の法令等との整合性の確認など多岐にわたる項目を整理する必要があることから、法曹有資格者の助言も得ながら調査・検討を積み重ねている」と述べた上で、来年度上半期での条例制定を目指す考えを示しました。

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