なぜ台風が頻発? 「エルニーニョ」が影響か
「今年は台風が多い」そんな印象はありませんか?台風が頻発する要因のひとつに「エルニーニョ現象」が関係しています。なぜエルニーニョ現象が台風につながるのでしょうか。
発生が相次ぐ台風。今年は1月から10月まで毎月台風が発生しています。毎月発生したのは、気象庁が1951年から行っている76年間の統計の中でたった3回しかありません。
13日時点で、平年の25個を上回る29個の台風が発生していて、そのうち11個が日本に接近し、全国各地で影響を及ぼしました。
三重県でも、6月3日に最接近した台風6号は南部の各地で平年の6月ひと月分の降水量を上回ったほか、津や四日市など県内各地で24時間降水量が6月としては過去最大となる大雨となるなど頻発する台風で県内各地にも被害が出ました。
なぜ、台風が頻発したのか…原因のひとつがエルニーニョ現象です。
エルニーニョ現象とは太平洋の東側、南米大陸の近くで海水温が高くなる状態です。このエリアの海水温が高くなると上昇流が起き、水蒸気をたくさん含んだ対流(空気の動き)が活発になります。
すると(熱帯域で)東から西に向かって風が吹きますが、その風の中で起きる「偏東風波動」という渦の活動が強まりました。この変東風波動が台風の大量発生に一因となっているということです。変東風波動ができているところに台風ができています。
偏東風波動という渦の活動は台風の原因になるとされていて、このために発生が多くなったと考えられています。これもエルニーニョの影響を受けていた可能性があります。
さらに気になるデータとして、先週、最新のエルニーニョの見通しを気象庁が発表しました。それによりますと、9月の海面水温は、基準値より4度高く1997年12月の3.6℃を上回り、過去最大の強さとなりました。そしてこの冬もエルニーニョが続く可能性は100%と発表しました。
エルニーニョが発生している冬は三重県では暖冬になることが多く、今年はエルニーニョの影響が強く出る可能性があります。
現在も、日本の南には台風の卵・熱帯低気圧が発生しています。引き続き、台風には注意してください。