黄金の屏風に描かれたお伊勢参り 「伊勢参宮名所図屏風」初展示
江戸時代に流行したお伊勢参りの様子を描いた屏風などを紹介する展示が、3日から津市の三重県総合博物館MieMuで始まりました。
全国から多くの人々が訪れた伊勢参宮の様子を知ってもらおうと企画されたもので、幕末から明治にかけて作られたとみられる「伊勢参宮名所図屏風」が初めて展示されたほか、江戸時代のお伊勢参りの様子を描いた浮世絵などの資料、約20点が展示されています。
初めて展示された屏風は縦171センチ、横378センチの左右2隻で、京都からの出発点となる三条大橋や桑名や四日市など、伊勢街道の名所を通って神宮に向かう様子が、金の絵具を使って鮮やかに描かれています。
訪れた人は、屏風に描かれた二見の夫婦岩や宇治橋などを見つけては、江戸時代のお伊勢参りの様子に思いを馳せていました。
MieMuの学芸員 太田光俊さんは「江戸時代に歩きで伊勢まで目指していた。その道中の様々な様子を色んな名所とかで確認して楽しんでいただければ」と話しました。
この展示は三重県総合博物館MieMuで5月18日まで開かれています。