衣料品店が非常用トイレを無料配布
災害時に水洗トイレが使用出来なくなる問題を考えてもらおうと8日、総合衣料品店「わたせい」で、非常用トイレが配布されました。
わたせいでは、能登半島地震の被災者から「非常用トイレを備蓄していたが、夜中に袋を開けられず使えなかった」などの声を聞き、まず一度体験してもらうことが大切と、今年1月に続き県内9店舗で約5000個の非常用トイレの無料配布を行いました。
今回配布された非常用トイレはわたせいが開発したもので、通常は別々で入っている汚物袋や凝固剤、処理袋をセットにして個包装したものです。
この日、わたせい久居店では開店前からチラシを見た買い物客らが次々と訪れ、帰宅したら防災リュックなどに入れずすぐに試すなどスタッフから説明を聞いた上で受け取っていました。
受け取った人は「一度試してみたい」「個包装の方が衛生面を考えても良い」などと話していました。
わたせいの福島美帆マネージャーは「緊急用トイレは備えているだけではなく、すぐに使えることが本当の備えることだと考えている。1回体験してもらい、いざという時にご家族を守ってもらう安心材料になれば」と利用を呼び掛けていました。