知事選で候補者討論会 県政の課題について主張

9月7日に投開票される三重県知事選挙の候補者討論会が29日に津市内で開かれ、県政の課題などについて各候補者が意見を主張しました。
三重県知事選挙に立候補しているのは、届け出順に、2期目を目指す無所属で現職の一見勝之氏(62)、無所属・新人で元・四日市市議会議員の伊藤昌志氏(55)、無所属・新人で津市の建設会社社長の石川剛氏(51)の3人です。
討論会では県政の課題などについて3人が互いに意見を主張しました。
このうち減税の是非について伊藤氏は「三重県でできる減税政策を進める。具体的には、県民税と自動車税の減税。財源は、減税で人口流入を促します。他府県ナンバーの人で転入届を出してない人がいる。人口が1.1倍になれば県民税を10%下げても元に戻る。移住政策をしっかり進める。単なる負担軽減ではなく移住促進策をしっかり行い、長期的には税収増につながる」と話しました。
石川氏は「県民税についてだけ話をすると、県民生活の負担軽減という観点では検討に値する政策と考えるし、これから実行していく。しかし、単純に減税だけでなく、県民サービスの質の維持向上をさせながら実現する必要がある。税収だけでなく財源を作っていく政策が必要。『減税』と『財源を作る』のふたつがなければどこかでつまる」としました。
一見氏は「税金を安くするのは、言うのは簡単だが、実際にやるのはとても大変。代替財源を示さないと、県民に対して不誠実・無責任だと思う。やはり給料を上げていく必要がある、特に若い人の給料を。今は徐々に上がっていて、このトレンドを引き続きやっていく。減税について否定するものではないが、1回やってしまうとなかなか元に戻すことが難しい。そこを考えていかないと」と述べました。
三重県知事選挙は9月7日に投開票が行われ、三重テレビ放送では、開票速報番組を予定しています。