県内で「死者最大5万人」南海トラフ地震 三重県が被害想定公表
三重県は3月30日に、南海トラフ地震の新たな被害想定を公表しました。
東日本大震災と同じM9クラスの地震が発生した場合、最悪の想定で県内の死者は約5万人となり、国の想定の2万9千人を2万人以上、上回りました。
新たな被害想定では、理論上最大とされる東日本大震災と同じM9クラスの地震が発生した場合、三重県内ではほぼ全域が震度6以上の揺れに襲われ、津市南部から伊勢市にかけては震度7を観測。

鳥羽市から南の三重県南部地域には地震発生から10分以内に高さ1メートルの津波が押し寄せ、津波の高さは志摩市、鳥羽市、南伊勢町で最大20メートルを超えると想定されています。

死者の数は前回(2013年度)の想定から約3千人減ったものの、県内だけで約5万人で、去年国が公表した想定を2万人以上上回りました。
このうち、約4万1千人が津波で命を落とすと想定されていますが、すぐに避難する人の割合が増えると津波による死者の数は1万人以下まで減少すると想定されています。
30日は一見勝之知事を本部長とする三重県の対策強化推進本部会議が開かれ、前回の被害想定よりも若干減少したものの、津波による死者は8割以上を占めていることなどが報告されました。

一見知事は「対策は進んでいるが、まだまだ被害は大きい。すぐに避難する人が増えると死者の数も減っていく」と話しました。