犯罪被害の防止へ 全国初 コンビニで特殊詐欺やオンラインカジノなどの啓発動画

犯罪被害を未然に防ぐため、三重県警は大手コンビニエンスストアのファミリーマートと協力し、全国初となるデジタルサイネージでの被害防止啓発動画の放映を始めました。
今回の取り組みは、詐欺被害の件数が増加傾向にあることに加え、高齢者だけでなく若者にも被害が広がっていることを受けて三重県警が始めたもので、ファミリーマートのデジタルサイネージを活用し犯罪被害防止の啓発動画を放映するのは、全国で初めてとなります。
三重県内では7月末時点で特殊詐欺事件が288件発生し、被害額が約10億円となっており、去年の同じ時期と比べても121件増加し、被害額も約6億円増加しています。
中でも偽の警察官を語る手口が増えていて、2日から第一弾として特殊詐欺被害防止の啓発動画がデジタルサイネージを設置している県内のファミリーマート285店舗で朝と夜の時間帯に約10分に1回放映されます。
この取り組みは9月2日から12月22日まで行われ、詐欺以外にもオンラインカジノなどの犯罪被害防止の動画が放映されるということです。
三重県警生活安全企画課の松﨑好浩課長補佐は「自身や家族が被害に遭うかもしれないということを、動画を通じて認識してほしい」と話していました。