朝咲いて夜散る儚い花 平家物語にも登場する「沙羅双樹」
平家物語の一節に儚さの象徴として登場する「沙羅双樹の花」が、三重県津市にある円光寺で咲き始め、間もなく見頃を迎えます。
儚げな雰囲気のこの花は「ナツツバキ」という日本原産のツバキ科の落葉樹で、日本では古くから「沙羅双樹」の名前で親しまれています。
円光寺の境内には10本が植えられていて、正門の脇にある一番大きな木で今月7日頃から花がほころび始め、12日は50個以上の花が開花していました。
花が朝に咲き、夜には散ることから平家物語の冒頭では儚いものの例えとして記されています。
今年は例年よりも数日、開花が遅れたということですが、今月15日頃から見頃を迎えるということです。
また、これからの季節を代表するアジサイも色づき始めています。
円光寺の「沙羅双樹」は今月いっぱい楽しめるそうです。