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忠犬ハチ公の飼い主で日本の農業の近代化に貢献 上野英三郎博士・没後100年 記念講演会

 日本の農業土木研究の先駆者で、忠犬ハチ公の飼い主としても知られる上野英三郎博士の没後100年を記念した講演会が、10日、上野博士の出身地、三重県津市で開かれました。

 地元が生んだ偉人の功績を知ってもらおうと、久居ロータリークラブが創立30周年記念事業の一環として開いたもので、イベントのオープニングでは、県立久居高校のダンス部が息の合ったダンスを披露し、華やかに飾りました。

 続いて、久居ロータリークラブの辻原宣和会長が「渋谷駅の忠犬ハチ公は全国的に知られているが、飼い主であった上野博士のことはあまりよく知られていない。講演を聞いて上野博士の偉業を思い起こしていただければ」と挨拶しました。

 このあと、水田の圃場整備や農地の利用計画などを専門とする筑波大学生命環境系の石井敦教授が講演しました。

 この中で、石井教授は「農業土木の学問が無いなか、当時28歳だった上野博士は、ただひとりの研究者として日本の農業の近代化を任された」と説明し「工学や土木など農業土木学で扱うすべての分野を研究し、教科書の作成もほぼひとりで取り組んだ」と博士の功績を紹介していました。

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