大雨で車が水没の地下駐車場 止水板が水没前から故障
記録的な大雨で274台の車が水没した、三重県四日市市の地下駐車場で、電動式の止水板2カ所が水没前から故障していたことなどがわかりました。
四日市市では12日午後10時過ぎまでの1時間に観測史上最大となる123.5ミリの猛烈な雨が降り、市内で床上・床下浸水があわせて約3300件にのぼっています。
この雨で冠水した近鉄四日市駅近くの地下駐車場「くすの木パーキング」では、地下1階と地下2階で合わせて274台の車が水没しました。
排水作業は17日午前10時に完了していますが、車両の搬出のめどは立っていません。
「くすの木パーキング」を運営する第三セクターの会社などによると、3カ所ある車両用出入口の電動式止水板のうち、国道側の2カ所は水没前から故障していて、残る市道側の1カ所は急激な浸水により操作が間に合わなかったということです。
また、歩行者用の出入口7カ所も、同じく急激な浸水により人力での設置が間に合わなかったということです。
運営会社では水没した車の所有者からの問い合わせをもとに車種やナンバーを照合し、持ち主の特定を進めていて、22日以降には所有者が中へ入り、車両の確認が行えるようにするとしています。