南海トラフ地震を想定 災害図上訓練
南海トラフ巨大地震の発生を想定し、災害対策本部や自衛隊などが連携を確認する図上訓練が19日、三重県津市で行われました。
津市が毎年行っているもので、この日は、自衛隊なども含め約140人が参加しました。
訓練は、三重県南東沖を震源とするマグニチュード8.7の巨大地震が発生し大津波警報が発表されてから24時間が経過。沿岸部に救助部隊が入れるようになったという想定で行われました。
津市は、災害発生時に外部からの支援を円滑に受け入れるための計画を今年2月に更新しているということもあり救助部隊や応援部隊をどうすれば現場にスムーズに誘導できるのかが今回の訓練の焦点となりました。
この日は、各部局に分かれて情報収集や初動体制の動きなどを確認し、その後行われた関係機関による会議では、道路の通行止めの状況や被害状況などを共有し地図に情報をまとめていました。
評価者として参加した三重大学の川口淳教授は「24時間経っていろいろなことがわかり始め次のフェーズに移っていく。被災者支援と人命救助が同時に進行するので非常に難しくなる。訓練を重ねることで、市の職員や関係機関が学ぶ機会にしてほしい」と話していました。